ブリコラージュ12月号失語症デイ特集号で佐藤誠一さんは次の通り言及しておられます。

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についてご理解頂くためには客観的で公正な公共機関の報道をご覧頂ければ最も良いことと思っております。

 岩手日報 2006年(平成18年)4月3日(月曜日)、
 失語症患者の力に・盛岡デイサービス開所』という表題と共に、失語症患者や家族の交流拠点として期待が高まるデイサービスセンターの開所式説明付きの開所式の現状写真が掲載されました。以下の文章はその記事をそのまま載せたものです。
  (残念ですが写真はありません)



 失語症患者を対象としたデイサービスセンター、言葉のかけ橋(佐藤なおみ所長)は二日、盛岡市中ノ橋通一丁目に開所した。病院やリアビリ施設で訓練を終了後、社会復帰までの「懸け橋」として、失語症患者の個別リハビリ、創作活動、家族同士の交流などを行う拠点となる。失語症患者を対象としたデイサービスは全国的に少なく、本県での拠点整備は初めて。

 開所式は同日、現地で失語症患者と家族ら約四十人が出席し行われた。開設準備会代表で南昌病院(矢巾町)の言語聴覚士佐藤誠一さんは「言語聴覚士として二十年間思い描いていたことが実現した。失語症患者や家族が親しく交流する場所に育てていきたい」、妻の佐藤なおみ所長は「言葉が出るまで何年もかかる人もいる。そのような人たちを支えていきたい」とあいさつした。

 施設は木造二階建て、延べ床面積323平方メートル。創作活動などを行うデイルーム、畳のある静養室、入浴施設などを備え、脳卒中などで手足が不自由のなった利用者に配慮し、エレベーターを完備した。

 利用定員は十人で、スタッフは佐藤所長のほか、介護福祉士、言語聴覚士、生活相談員、調理師ら五人。介護保険を適用し、送迎、個別訓練、入浴、グールプワークなどを行う。デイサービスと同時に、介護保険のケアプラン作成も支援する。

 失語症は、脳卒中や事故などで脳の言語中枢を損傷したことで言葉が理解できない、話せない、書けないなどの症状が起こる。病院やリアビリ施設で一定の訓練を終えても、職場や家庭内でのコミュニケイションがうまくいかず、孤独を抱えることも少なくない。患者を支える家族の相談場所が少ないことも課題になっていた。

 問い合せは言葉のかけ橋(019・651・1017)へ。



 岩手日報2006年(平成18年)5月2日(火曜日)

 『失語症 孤立防いで』、
 『
県内初の施設運営 佐藤さん(盛岡)に聞く

 ここでの内容を抜粋します。


 病気やけがによる脳の障害の後遺症で、言葉を話せなかったり、理解できなくなる失語症に苦しむ人たちがいる。周囲から理解されず、サポート態勢も不十分なため。社会から疎外感を抱く人が少なくないという。四月に盛岡市内に県内初の失語症のためのデイサービス施設「言葉かけ橋」を開所した有限会社言葉のかけ橋取締役で、言語聴覚士の佐藤誠一さん(盛岡市)に失語症への対処法などを聞いた。

 …失語症はどのような症状ですか。

  …略

 …日常生活の支障は。

  …略

 …支援態勢はどうなっていますか。

 病院に三−四週間ほど入院して脳卒中やけがの治療をした後、リアビリの専門病院に転院する人が多いです。半年ほど入院し、理学療法士や作業療法士による手足の機能の回復訓練や、言語聴覚士により言葉を話したり、聞いたりする訓練を行います。しかし、退院した後、病院以外に適切なケアを行ったり、生活を支援する施設がほとんどないのが現状です。

 家に戻って、人に会うのを避けて閉じこもりがちになる人も多いです。家庭のストレスは大きくなります。一般的な介護のためのデイサービス施設に通っても、失語症に対する理解が十分でなく『おとなしい人』などと誤解され、孤立することも少なくありません。

  …専門のデイサービス施設の役割は大きいですね。

 言葉のかけ橋では、言語機能回復のための集団や個別訓練を合わせて行います。外出することで閉じこもりになるのを防ぎます。同じ障害を持った人たちと交流し気持ちが通じ合えるので精神的にも充実し、生活への意欲が出るはずです。

  …社会は、失語症患者をどう支えればいいのですか。

 失語症への理解がまだまだ少ないです。知能が低いと思われたり、静かいるために存在を忘れられてしまうことがあります。失語症患者には、物事をわかりやすい形で伝え、言いたいことをゆっくりと丁寧に引け出すよう接してほしいです。手助けをしてくれる人がもっと必要で、ボランティア養成講座などを今後開くよていです。



 日頃の活動はその都度報告したいと思っております。